おかしなもので喜ぶのは一部の好事家だけで充分
「ロサンゼルスMBA留学日記:米国人は「残酷ネタ」で笑う? - ITmedia ビジネスオンライン」を見て、松本人志原作の「恐怖のキョーちゃん」を思い出した。『ダウンタウンのごっつええ感じ』内の1コーナーとして放送されたアニメで、残酷描写への抗議電話が殺到、7回で打ち切りになったという。
私は当時『ごっつええ感じ』が大好きで「恐怖のキョーちゃん」もリアルタイムで見ていた。おもしろかったのだが、素直に笑えなかった記憶がある。あまりにどぎつい描写だったからだ。
私はこのような番組がゴールデンタイムで放送されていても抗議しようとは思わないが、抗議する人がいて実際に打ち切りになるのは、語弊をおそれずいえば健全なことのように感じている。日本人の大多数が残酷なアニメで笑ったり、筒井康隆の小説に感動したり、itkz氏の大便画像をローカルに保存したりしていたら、むしろ気持ちが悪い。いや、いざそんな日本になったら意外と居心地が良いのかもしれないけれど。