RESTful読書会の第6回勉強会に参加した
経緯を知らない方にはなんのこっちゃなタイトルになってしまいましたが、もともと『RESTful Webサービス』という本の読書会だったのが、おいしい部分は読み終えたため、WebアプリケーションやWebサービスの周辺技術を勉強する会に変貌したわけです。
今回はAtomPubがテーマで、朝倉さん(gihyo.jpでの連載)、たけまるさん、山本陽平さんのお話が聞けました。
お話の内容と感想
朝倉さんのお話は、Slugヘッダの仕様提案(MLログ)にまつわる内容でした。「日本で仕様を追いかけるだけでなく、コントリビュートするほうに回って欲しい」という宮川さんのお話がありましたが、まさにそれを実践されているわけで、かっこいいですね。日本人(などのマルチバイト文字の利用者)にしか気づきにくい問題点は意外とあるのかもしれません。
たけまるさんのお話は、そもそもAtomPub仕様が策定された意味について考える、というユニークな切り口でした。メタデータやURIを扱う方法のマトリクスから、Amazon S3とAtomPubがあればRESTfulなアーキテクチャの8割方はカバーできるんじゃないか、という結論が導かれたのがおもしろく感じました。着眼点がすばらしいですね。
その後、懇親会が始まったわけですが、会場であるディノ社のセミナールームにはビールサーバがあり、どこへも移動することなくビールとピザをいただきました。id:kunitさん、スタッフの方々、ありがとうございました。
宴もたけなわの中、山本さんのお話がスタート。はてなダイアリーAtomPubから情報共有の大切さを学ぶ、という力技でした(詳しくは書けません)。「X-HATENA-PUBLISHヘッダはアリ」と山本さんのおっしゃったのが最初は意外だったのですが、「PUTの冪等性を担保すること」と「Content-Locationヘッダで公開リソースのURIを返すこと」が条件とのことで、得心がいきました。
AtomPubの使いどころ
みなさんのお話を聞きながら、AtomPubの使いどころについて考えを巡らせていました。私はWebアプリの開発が生業なので、そこでの使いどころという意味です。だいたい下記のような感じかなあと思っています。
- AtomPubをクライアントとして使いたい場面は今のところない
- APIを公開する場合に、AtomPub対応にすると、クライアントに優しそう
- とはいえ、下手な拡張はケガのもとなので、無理そうならあっさり諦める
非同期メインのWebアプリでも、うまくAtomPubに対応できるだろうか。だめだ、今は眠くて考えられない><