岩本隆史の日記帳(アーカイブ)

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『きつねと私の12か月』を観た

新宿ピカデリーで、映画『きつねと私の12か月』を観た。凄い映画だった。以下ネタバレします。

タイトルと予告映像から、少女と狐が出会って戯れて別れるだけのたわいない映画を想像していたのだが、まったく違った。少女の狐への関心は度を越していて、開始からラスト直前までその過剰ぶりが延々と描かれる。糸巻きの糸の先に餌をくくりつけて狐を釣ろうとするのは序の口。暖炉に見立てた火を森の中で焚き、火を恐れる狐の首にスカーフを巻きつけ、飼い主と犬のような「ごっこ遊び」をしようとするに至っては、もはや狂気の域だ。私は「少女と狐が出会って戯れて別れるだけのたわいない映画」でないことを確信し、このあたりからニヤニヤが止まらなくなった。

最後には、少女の部屋に閉じ込められた狐がパニックになって走り回り、外へ逃げようとガラス窓を割ってしまう。狐は瀕死の重傷。ここで少女は気づくのだ。野生の狐にとって少女の愛情は、無益どころか有害なものであったと。

つまり、この映画のメッセージは「野生の動物と触れ合おうとするな」なのである。少女と狐のかわいらしい触れ合いを期待して見に来た家族連れは、言葉を失って帰るだろう。想像するだけでおかしい。

よーじやコレクション with cafe & gallery

ニヤニヤしながら伊勢丹本館へ移動。あぶらとり紙で有名な京都のよーじやがイベントで来ているのだ。もともとレトロなものが好きで、京都に出張した際にはよーじやカフェ三条店に訪れたこともある。そのよーじやがカフェも含めて新宿に出張してくるというのだから、これは行かざるをえない。

15分ほどカフェに並び、抹茶モカとわらびもち、おまけのクッキーと柚子チョコをいただいた。

明日までやってます。同好の方はどうぞ。