岩本隆史の日記帳(アーカイブ)

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「左利き矯正の悪影響よりマナーのほうが大事だ」と言われたら反論できますか?

左利きの矯正には問題があることを理解しながら「それでも左利きは矯正すべき」と主張する人がいたとしよう。この主張に、あなたは有効な反論ができるだろうか。

横澤彪さんが書かれた「国分太一くん、箸は右手で持とうよ : J-CASTテレビウォッチ」「国分太一くん、オレも左利きなんだ : J-CASTテレビウォッチ」という2つの記事が話題になっている。タレントがテレビ番組で左手で箸を持つのはマナーに反するのでいただけない、という内容だ。

ところで、私の身近には左利きがいないので知らなかったのだが、左利きの矯正には問題があるらしい。

大人になるほど利き手の矯正は難しい。そのため幼少時に矯正を行うことが多い。しかし利き手の矯正は本人が望んだものではなく親の勝手な押しつけであること、うまく腕を動かせないストレスに加え、親が激しく叱ることが多いため悪影響が大きい。

左利き - Wikipedia

たぶん、横澤さんはこのことを知らなかっただろう。知らなかったからこそ、あのような記事が書けたのだと思う。この予想が当たっているなら、「左利きの矯正には問題がある。マナーを守っている場合ではない」という反論が有効だろう。

だが、知っていて書いていたとしたらどうか。「左利きの矯正には問題がある。マナーを守っている場合ではない」と反論しても、「左利きの矯正に問題があることは知っている。しかしマナーを守ることのほうが大事だ」と再反論されるのではないか。

私には、この再反論への有効な反論が思いつかない。

子供への悪影響とマナーと、いったいどちらが大事なのだろうか。子供への悪影響に決まっている?その根拠は?