岩本隆史の日記帳(アーカイブ)

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東国原知事の主張には(ある意味で)反論できない

東国原英夫・宮崎県知事の主張はこうだ。

  • 道徳や倫理観などの欠損が生じ、社会のモラルハザードなどにつながっている気がする
  • 徴兵制があってしかるべきだ。若者は1年か2年くらい自衛隊などに入らなくてはいけないと思っている

この主張に反論したい人も多いだろうが、そもそも「道徳や倫理観などの欠損」「社会のモラルハザード」の具体例が示されていないのだから、それらが徴兵制で解決できるものなのかどうか誰にも分からないはずだ。つまり、もともとの主張が曖昧なので反論は不可能ということである。

建設的に議論を進めたいなら、まず知事に質問すべきだ。『「道徳や倫理観などの欠損」「社会のモラルハザード」の具体例をお教えいただけませんか? そしてそれは徴兵制で本当に解決できるのですか?』

こうしたステップを飛ばして知事を罵る人もいるようだが、そのような人だって、建設的な議論を志向していないという点においては知事と同じ穴の狢である。