岩本隆史の日記帳(アーカイブ)

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信じられるのはVerified IDだけだった

下記の記事の続き。

  1. Consumerのアカウント情報にはClaimed Identifierも紐づけるべきでは - 岩本隆史の日記帳
  2. 「ついついツイッター」はアカウント情報とClaimed Identifierが1対1で紐づいている - 岩本隆史の日記帳
  3. アカウント情報にClaimed IDとVerified IDをどう紐づけるべきか - 岩本隆史の日記帳

米Yahoo!でOpenIDがサポートされるという話は「ふーん」てなもんだったけど、Yahoo!を見てみたら、なんとClaimed IDが「yahoo.com」になるというではないか。

Claimed IDが共通になるなら、私の主張した「Consumerのアカウント情報にはClaimed IDも紐づけるべき」というのは無理ですね。すみませんすみません。

結局、こういうことだ。

  • アバウトミーのやり方が正しい
  • ComsumerはユーザのVerified ID変更(アカウント引き継ぎ)に対応できるような仕組みを用意しておくと親切(アカウント登録時にメールアドレスも登録させる等)

まちゅさんの記事にある:

OpenID については、使う人が意識しないと使えないようじゃまだまだだねーとか、そういう話がでてた。やっぱり僕も、 RP (Consumer) 側で ID (OpenID の URL) を入れる仕様は、どうも馴染まないんじゃないかという気がしている。 OP (IdP) の Reputation 問題もあるし、以下のように使った方が現実的かも。

  1. RP 側では認証に使う OP を指定する (はてなでログイン, livedoorでログインみたいな選択式)
  2. OP 側で ID とパスワードを入力する。このときの ID は OP ローカルの ID (はてななら kmachu みたいな)
  3. OP から RP へ OpenID (www.hatena.ne.jp/kmachu) が伝えられる

これだと利用者が OpenID を意識することはない。入力する ID はいつもと同じはてなIDでOK。 OpenID はバックエンドで使われるだけ。利用者が選べる OP が制限されるデメリットはあるけど、受け入れる OP を RP が決めるほうが現実的かもね。

のような未来が訪れても、Verified IDを紐づけておけばまあ問題はないかと。

追記(2008-01-21)

OpenID 2.0の仕様を斜め読みして気づいたのですが、「yahoo.com」はたぶん「Claimed ID」じゃなくて「OP Identifier」ですね。よく読まないと…。

追記(2008-02-05)

紐付けについては「結論の訂正―紐づけるべきはClaimed Identifier - 岩本隆史の日記帳」が結論となっています。ぜひご参照ください。