岩本隆史の日記帳(アーカイブ)

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id:muffdivingさんへの反論

昨日の記事に対しid:muffdivingさんからトラックバックをいただきました。

で、なんで「カス」が問題になってるかっていうと、2ちゃんねるという場でこんな文脈で使ってるからだろう。

ネットなんかよりも現実社会の通名をなんとかしろよカス

ここには小倉弁護士罵倒の意味合い+通名使ってる在日の人に対する差別意識が感じられるわけで。要するに、発言対象のみに悪意のスコープ浴びせてるわけじゃないわけで。そこら辺が問題なんじゃねえかと。

http://d.hatena.ne.jp/muffdiving/20080124/1201114028

私はそうは思いません。id:dankogaiさんは『「カス」は必要なのか、カス』としか書かれていないからです。問題視されているのは罵倒語が必要か否かだけでしょう。

要するに議論のフィールドに現実の権威を持ち出さない、発言のリスクを意識し、何かあったら責任は取るってわけで。

http://d.hatena.ne.jp/muffdiving/20080124/1201114028

結構なことです。id:dankogaiさんは、id:muffdivingさんのそうした責任感を好ましく思い、id:muffdivingさんの文章によくある罵倒語については匿名特権の濫用とはお考えでないのかもしれません。

しかし、それこそが属人論法ではないか、というのが昨日の記事からの私の主張です。もしid:dankogaiさんが、発言者しだいで罵倒語OK・NGの評価を分けているのであれば、自身が排除したいと思っているはずの属人論法に陥ってしまっています。底辺OL氏がid:muffdivingさんと同様の責任感を持っている可能性だってあるのですから。

属人論法に陥っていないならば、底辺OL氏の「カス」を「必要なのか」と糾したのと同様、id:muffdivingさんの文章によくある罵倒語も「必要なのか」と糾すはずです。逆に、id:muffdivingさんの文章によくある罵倒語を許容するなら、底辺OL氏の「カス」だって許容してしかるべきです。

その辺りについてid:dankogaiさんの見解を伺いたいと思い、先のエントリを書いたのですが――たぶん回答はいただけないでしょう。回答する義務などないので当然のことです。

私の主張は上記の通りなので、異論があればコメントなりトラックバックなりでどうぞ。反論する価値のある内容だと思えば反論します。なお、引用したid:muffdivingさんの記事は、反論すべき価値のある内容とは思いませんでしたが*1、当事者からの言及ということで反論した次第です。

*1:昨日の記事の繰り返しになるし、「実名を楯に何言っても通るというんだったら、そっちのほうが思い上がってる」とか「実名だろうが匿名だろうが、アホは叩かれるってのは変わらない」とかいう当たり前の話は私の主張とは無関係です。また、id:muffdivingさんにアホ呼ばわりされても何の実害もないことを今の私は知っています。