岩本隆史の日記帳(アーカイブ)

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「靖国」の上映中止と「表現の自由」とは無関係

映画「靖国」の上映中止と「表現の自由」とは無関係という話を、日垣隆氏がメルマガで書いている。要するに、憲法が保障する「表現の自由」とは、公権力が国民の表現を妨害・弾圧しないということであり、「靖国」についてそのような事実はない、という主張だ。

我が意を得たり。映画館が右翼活動の影響を考慮して上映を控えるのと「表現の自由」との間に何の関係があろうか。「芸能人お断り」のマンションと「居住の自由」とが無関係なのと同じだ。いずれも国家に強制されたわけではなく、営業上の判断でそうしているだけなのだから。

追記(2008-04-06)

「入れ墨お断り」の銭湯だってそうだ。『上映中止は「靖国」監督の「表現の自由」を侵害している』と憂える人は、銭湯で入れ墨を見せびらかしたい入れ墨持ちの「表現の自由」が日常的に侵害されていることにも心を痛めてはどうか。