「ヘンって飽きる」
「アフタースクール」は面白そうだが、侍さんの後半の言葉に共感を覚えた。公序良俗を守る善人たちの物語がいかに多いことか。
現代に欠けているものがここに。「野獣死すべし」 - 深町秋生の序二段日記
これと関係ないような、あるような話。
80年代のライブハウスでは、遠藤ミチロウが客にフェラチオさせたり、山塚アイが自分の脚をチェーンソーで切ったり、田口トモロヲが炊飯器に脱糞したりしていた。
80年代後半、漫画家の森下裕美が「ヘンって飽きる」と書いているのを読み、私は衝撃を受けた。私の大好きなヘンなものたちにも、もしかしたら飽きてしまうんだろうか。
ほどなく、大好きだった吉田戦車のマンガに飽きた。
21世紀に入り、峯田和伸がライブ中に下半身を露出した。それを知った私の感想は「古っ!」だった。もう21世紀だぞ。奇行であっといわせるなんて古すぎる。ヘンはもういいだろう。
映画を作る人たちも観客たちも、もうヘンな映画には飽きてるんじゃないか。