岩本隆史の日記帳(アーカイブ)

はてなダイアリーのサービス終了をうけて移行したものです。更新はしません。

根拠を書かないということ

リンク先の文章、徹頭徹尾、主張ばかりで根拠が書かれていない。あまりの徹頭徹尾ぶりに感心した。

  1. なぜ「八王子の通り魔事件」が「秋葉原の事件」の「模倣犯だと思われる」のか
  2. なぜ「このままでは、あと数人は殺されてしまう」のか
  3. なぜ「殺された女性の遺族は、メディア各社を訴えて当然だと思う」のか
  4. なぜ「また、メディア批判がわき起こるだろう」と思うのか
  5. なぜ「メディア業界のルールをつくるべき」で「考え抜かれた犯罪報道のルールをつくる必要がある」のか
  6. なぜ「秋葉原の報道が、あんなふうではなかったら、被害者斉木愛さんは、今、生きているはず」なのか
  7. なぜ「酒鬼薔薇の後の、佐賀バスジャックのような模倣犯のパタンが続いた場合、マス・メディアは、人殺しの片棒をかついでいる、と非難されてもしかたがない」のか

これらの主張の根拠が、いっさい書かれていないのである。

無根拠な文章を非難したいわけではない。説得力に乏しく、私には賛同できなかったというだけの話。

追記(2008-07-29)

『主張の根拠が、いっさい書かれていない』というより、精神分析業界の立場という背景を知れば自ずと理解が得られると思うんだが(賛否は別として)/そこまで分かってて「根拠を示せ」ということなら別だけど。

http://b.hatena.ne.jp/straymind/20080729#bookmark-9451906

無根拠な文章を書き飛ばして対価をもらうのが精神分析業界では通例なんだから、たかがブログの一記事を相手に野暮なことを言わんでも、ということですか? それは失礼しました。