岩本隆史の日記帳(アーカイブ)

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「おくりびと」を森ガールと一緒に見た

妻は森ガールで、かわいい洋服ばかり着て、とてもずるい。俺もかわいいのが着たい。ということで、恵比寿のTRIPに俺の服を買いに行ったのだが、メンズブランド(RINEN)の納期が遅れていて、結局何も買えなかった。そのかわり、レディースブランド(PRIT)の在庫が充実していて、またひとつバッグが妻のコレクションに加わることとなった。馬鹿な。

TRIPの近所にはStudio Clipという、これまた森ガール御用達のショップがあり、さらにまた一着のワンピースが妻のコレクションに加わった。

いつか見てろよと思いながら、品川プリンスシネマに移動、「おくりびと」を見た。重いテーマだが、おもしろかった。ただ、気になったのは、納棺師に対するあそこまでの差別意識がいまだに存在しているのかどうか。映画の舞台は田舎であり、田舎では葬儀関係者が固定的だろうから、その人たちがいなければ葬儀が成り立たないはずで、むしろ差別意識は生まれにくいのではないか。田舎出身者の贔屓目かもしれないが。

私自身は「職業に貴賤はない」という綺麗事を信用しない。が、屠殺業者や汚物清掃業者や葬祭業者に自分たちのやりたくないことを押しつけ、清潔で便利な文化を享受しながら、一方でそれらの仕事に対する差別意識を公にする人がもしいたとしたら、その人こそ賤しいと思う。