岩本隆史の日記帳(アーカイブ)

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「容疑者Xの献身」を観た

新宿バルト9で、映画「容疑者Xの献身」を観ました。私は、原作の小説を何年か前に読んでいます。それでも充分楽しめました。

などと言いながら、実は私、原作の内容をほとんど覚えていません。トリックこそ覚えていますが、ディテールはすっかり忘れています。映画では、石神が自殺未遂するシーンがありました。これが原作にあったかどうかもまた、覚えていません。いずれにせよ、自殺を考えるに至るまでの背景の描写が、この映画には足りない気がしました。女性にモテないから自殺? 天才が、たかがそんなことで自殺するでしょうか。この自殺未遂のシーンと、雪山のシーンは、とってつけたような印象がありました。

ま、そんなことは重箱の隅でしょう。主題である「無償の愛」の美しさや冷酷さに心打たれる映画でした。