「暴落時こそ株を買え」という人もいる
ブログで自分と全く違う意見を書いている人を見るとムカっとしてしまいますが、それと同じように「こんな時に株買う奴ってバカじゃねえの」と言いたくなります。
こんな時に株買うバカって何なんでしょうね - アンカテ
「こんな時に株買う奴」の例として、さわかみ投信の代表取締役・澤上篤人氏のことが思い浮かびました。
澤上氏には下記の著作があります。
- 作者: 澤上篤人
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2008/04/11
- メディア: 新書
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サブタイトルが「暴落時こそ株を買え」です。「こんな時」こそあえて株を買え、というわけですね。
少々長くなりますが、澤上氏の考え方を別のインタビューより引用します。
川崎
株価の変動は当然だと頭ではわかっているのですが、実際に株価が大幅に下がったときにはかなり心理的に厳しくなりますよね。そういうときの対処法など、何かありますか?澤上
ページが見つかりませんでした/マネックス証券
それは簡単で、逆に我々はそれを待っているんだよね。それがないとリターンがないでしょ?
川崎
さわかみファンドでは銘柄選定は、時間をかけてゆっくり探すのですか?どのような観点で銘柄選定を行っていますか?澤上
ページが見つかりませんでした/マネックス証券
川崎さんが言ったのは投資対象銘柄だと思うんだけど、さわかみファンドでは生活していく上でこの会社とこの会社とこの会社はなくなったら困るって思うような会社を選びこんでいくし、同時に毎日の生活の中でいつも考えている。将来の自分たちの生活とか、子供や孫にどんな社会を残したいのかという視点で応援したいと思う会社をどんどん拾い上げては、絞りこんでいくわけ。これが選別。投資対象ではないんだよね。投資対象というと瞬時に業績がよさそうとか、今の数字を基準に判断するけど、長期投資は違う。それにこの考え方を持たないと、暴落のときには絶対に買えないよね。普通暴落は業績が悪いとか市場全体につられて理由も分からないまま起きる場合があるんだけど、それがとても将来的に大事な会社だったら、まさにそこで応援しなくちゃ、ってなるじゃない?
欲しかった物が安くなったから買う、という態度は私には好感がもてます。わざわざ高い時期に買うほうが、よほど非合理的ではないでしょうか。