岩本隆史の日記帳(アーカイブ)

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「相棒 -劇場版-」(舞台挨拶付き)を見た

池袋シネマサンシャインで「相棒 -劇場版-」を見た。ドラマ版は未見なので思い入れはないのだが、池袋に行く予定ができ「ついでに映画でも見ようか」と調べた結果、見てもいいかと思えたものが「相棒」ぐらいしかなかったのだ。偶然にも同日同劇場で舞台挨拶があることを知り、発売日にチケットぴあで少し粘ったら、運よくチケットが買えた。

会場は満員で、いかにも「相棒にはまってます」といったいでたちの(どんなだ)立ち見客も多かった。思い入れのない私たち夫婦が席に座っているのは悪い気もしたが、「そんなに好きならチケット取れよ」という気もする。とはいえ、立ち見客のほうが見やすかったかもしれない。前から5列目の席なのに、スクリーンより低い位置にあるため、かなり見上げなければならないのだ。首がこって仕方がなかった。きっと設計者がSなのだろう。

映画はそこそこ面白かった。ただ、設定に無理のある部分が多いように感じる。たとえば、危険な国でゲリラに拉致され殺された青年が「自業自得」とマスコミ上でバッシングを受け、それが引き金となり連続殺人が起こるのだが、青年はボランティア目的でその国に赴いたのであり、仮に彼が危険を承知で入国して殺害されたのだとしても、はたしてバッシングなど起こるのだろうか。線路に落ちた人を助けるため、危険を承知でホームを降り、電車にはねられ亡くなった韓国人は、その後ヒーロー扱いされたのではなかったか。

舞台挨拶で登壇したのは水谷豊、寺脇康文岸部一徳和泉聖治監督の4人。個人的には岸部一徳が見られたのがうれしかった。あの飄々とした雰囲気が好きなのだ。

余談だが、私の斜め前の席に、髪をピンクに染め、頭頂部にショートケーキの模型を載せている女性がいた。本物より少しだけ小さいくらいのスケール感。スクリーンの出口には、携帯電話を構え「あいつの写真を絶対撮ってやる」と意気込んでいる青年もいた。「だって頭にケーキ載せてんだよ」と。