須原一秀が死んでいたことを知った
著者の須原一秀は2006年4月、健全な肉体と平常心を保ったまま、ひとつの哲学的事業として自死した。
ニヒリズムの対極で著者が本当に選んだ『自死という生き方』 ~哲学的事業としての死から何を学ぶか?:日経ビジネスオンライン
いやー、知らなかった。
大学1年(1度めか2度めかは忘れた)の頃に『超越錯覚―人はなぜ斜にかまえるか』(1992年)を読み、「こりゃまた変な本だ」と思った記憶がある。軽い文体から若手学者だと思っていたのだが、須原氏は当時50歳を超えていたんだなあ。
その後の著作は下記3冊。
- 『高学歴男性におくる 弱腰矯正読本―男の解放と変性意識』(2000年)
- 『“現代の全体”をとらえる一番大きくて簡単な枠組―体は自覚なき肯定主義の時代に突入した』(2005年)
- 『自死という生き方―覚悟して逝った哲学者』(2008年、遺作)
いずれのタイトルからも奇書のにおいがする。そのうち読もう。