岩本隆史の日記帳(アーカイブ)

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死刑の犯罪抑止力について

茨城県土浦市のJR荒川沖駅の8人殺傷事件。逮捕された無職金川真大容疑者(24)は、調べに対して「自殺するのは痛いから嫌だった。複数殺せば死刑になれると思った」と供述したという。

http://www.asahi.com/national/update/0510/TKY200805090295.html

金川容疑者の言を素直に信じるなら、死刑が激痛を伴う方法であれば、この犯罪は起きなかったといえる。絞首刑では痛みを感じないといわれていることを、金川容疑者は知っていたのだ。

評論家の呉智英はいう。


我々は初めから抑止力を減衰させた死刑方法を選択しておいて、死刑に抑止力があるかないかを議論しているのである。

卓見だと思う。