岩本隆史の日記帳(アーカイブ)

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Ray Wonderが好きだった

現時点でYouTubeに唯一上がってるRay Wonderの音源。歌っているのはカーディガンズのボーカル、ニーナ。

Ray Wonderはカーディガンズと同じくスウェーデンのバンドで、1993年にファーストアルバムをリリース、2001年のアルバム「A New Kind of Love」を最後に解散した。奇妙なコード進行を多用するいわゆる「ひねくれポップ」バンドだが、力強いボーカル(上記音源では確認できない)がロックスピリットを感じさせ、渋谷系でいえばオリジナル・ラヴのような印象があった。

私が彼らを知ったのは、上京したての頃、渋谷のHMVでファーストアルバムがBGMとして流れていたからだ。あまりに私好みのメロディラインとアレンジなので、店員に聞き、即購入した。あの日あの時間に渋谷でブラブラしていなかったら彼らに出会えなかったかもしれないと思うとゾッとする。

当時のスウェディッシュポップは渋谷系の音楽に似ていて、小山田圭吾のやっていたトラットリアレーベルから出たコンピレーションアルバム「ワールド・シャインズ・ブライトリー」(1994年)にも彼らは参加している。ちなみにこのアルバムを企画した日本のバンド・BRIGDEは、その後解散し、ベーシストだったカジヒデキがソロでデビューした。

Ray Wonder解散後、主要メンバーだったHenrik Anderssonは、hankというバンドを結成している。彼らのMySpaceで音源が少し聞けるが、ひねくれ度が弱まっていて、少し物足りない。

1998年に発売されたアントニオ・カルロス・ジョビンのトリビュートアルバムにもRay Wonderは参加している。彼らの演奏する「One Note Samba」は、なかなか評判が良いようだ。

もちろん私も大好きです。

ピチカート・ファイヴの「イパネマの娘」もおもしろいし、その辺りの音楽が好きなら、このアルバムは聞かなきゃ損だと思う。

想いあふれて ?トリビュート・トゥ・アントニオ・カルロス・ジョビン

想いあふれて ?トリビュート・トゥ・アントニオ・カルロス・ジョビン