岩本隆史の日記帳(アーカイブ)

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自分の体験を一般化するということ

リンク先の文章、最初の2行が余分だと思った。あるいは、もう少し丁寧に書かれていれば、3行目以降のおもしろい体験談への効果的な補足になったかもしれないのに、と思った。

1行目

彼氏・旦那からの「DV被害者」を公言する女性の多くが、「言葉によるDV加害者」。

典拠が書かれていないため、私には疑わしく感じられた。「多く」とは具体的に何パーセントなのか? これは何らかの統計に基づいた記述なのだろうか?

また、この文章、何を意図して冒頭におかれているのか、私にはわからなかった。『私の体験談を読めば、自称「DV被害者」女は信用ならない、ということがあなたにもわかるはずだ』ということだろうか? 読者としては、深読みが必要となるため、もどかしく感じられた。意図があるならストレートに書いてほしかったし、意図がないなら不要な文章だったと思う。

2行目

自分の経験、知人の話、みんな共通してた。

「そう言われても」という感じである。世界は広いのだから、違う経験をもつ人だっているだろう。

自分の経験、知人の話、みんな共通してた。もっとも、それ以外の人がどうかは知らない。

というふうに書かれていれば、「へえ、そうなんだ」と素直に思えたはずだ。

3行目以降

これはおもしろかった。体験談が体験談として書かれていたからだ。

私の感想

この体験談じたい、充分おもしろいものなのだから、冒頭の2行で無理に一般化しなくともよかったのではないか。なんだか惜しく感じた次第。